医学部5年生の時は脳神経外科に興味をもっており、脳神経外科学の教室に通って研究室の人とよく話していました。
ところが、臨床実習で初めて立ち会った分娩・赤ちゃんの誕生はまさに今まで経験したことのない感動でした。
産婦人科での研修のなかで私は、
・産科以外は一つの命を診てゆけばよいのですが、産科だけが胎児と母親の二つの命を同時に診て行かねばならない
・医者の腕・治療で結果が全然違ってくる(主治医によって治療成績に大きな差がある現実!)
・産婦人科は女性のこころとからだまで外科という側面と内科的・精神科的なアプローチで一人の人間をまるごと診れる
・あらゆる世代の女性が対象であり、その人が子供から老人になるまで、ずっとかかりつけ医として接することができる
という理由から、産婦人科がその他の外科や内科と違って魅力的な診療科であり、一人の人間をまるごと診れるという医療に憧れて産婦人科の医師になろうと決心したのです。