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思春期における疾患

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貧血・鉄欠乏症

朝食抜きの弊害

最近、朝食を食べずに登校する学生が増加しています。ある女子大学で食事の調査をしたところ、朝食を毎日摂っている学生が66%しかなかったそうです。
また、好き嫌いの増加、親も昔ほど干渉しない傾向があります。
朝礼で倒れる学生のかなりの割合で朝食を抜いている人がいるとも言われています。
朝食を食べている学生はそうでない学生より成績が良い、という報告もあるくらいです。
また、朝食抜きの生活を長く続けていると、肝機能障害・胃潰瘍・貧血・糖尿病などが多いとも言われています。
また、ダイエットのために朝食を抜く学生もいますが、かえって身体が飢餓状態になり、かえってまとめ食いの状態となり逆効果となります。

飽食時代に増える子供の貧血

貧血は、子供の慢性的な病気の中で最も多いものです。貧血の原因として最も多いのは鉄欠乏性貧血といわれるものです。
検査ではヘモグロビン(血色素)量の値で貧血の程度を評価してゆきます。女性では、12g/dl以下になると貧血と言われていますが、徐々に進行した場合は4~5g/dlになっても自覚症状がない場合があります。
みなさんもご存知の赤血球のなかにヘモグロビンがヘムという色素とグロビンというたんぱく質の形で存在しています。そしてこのヘムを構成しているのがポルフィリンというたんぱく質と鉄なのです。
ヘムは、肺で結合した酸素を体中に運搬するという重要な役割を担っています。鉄の体内での分布をみると、全体の55~60%がヘモグロビンに、10数%が酵素に、数%がミオグロビンに、そして残りは貯蔵鉄として蓄えられています。そして、出血などの場合にはいち早く貯蔵鉄から鉄が体に供給されて、貧血にならないようにしているのです。


このように鉄は体の中で重要な役割を果たしていますが、残念ながら食事からしか摂取できないのです。
1日に摂取する鉄の量は約10mgと言われていますが、吸収はその10分の1で1mg、排泄される鉄もまた1mgで均衡が保たれています。
しかし、偏食や出血、月経発来などで、鉄の摂取量が減少してり消費量が増加すると、体内の鉄も減ってしまい鉄欠乏症や鉄欠乏性貧血の状態になってゆきます。
特に、思春期の女子はからだが大きく変化してゆき、鉄の必要量が増加する時期に不規則な食生活や偏食、また月経が始まる時期が重なるためよけいに鉄欠乏が起こりやすいのです。
                              

貧血の診断と治療

★診断は血液検査で容易に出来ますし、ある程度進行すれば目の結膜や顔色、また動作時の動悸・息切れなどの自覚症状などで貧血を見つけることができます。


★治療はなんといってもまず規則正しい食生活習慣を身につけること、また親が指導してあげることでしょう。
そして、鉄剤などの医薬品のほかにサプリメントなども利用していただくと良いと思います。
しかし、われわれを一番悩ますのは過度のダイエットです。思春期の女性は体型に非常に敏感に反応し、なかなか食生活の是正が難しいのが現状です。その場合はゆっくりと時間をかけてカウンセリングを通して、正しい知識を教えて食生活習慣の重要性を説明し理解していただくこと、また体型についても脂肪の果たす役割についても説明して過度のダイエットの弊害を認識させるようにします。
                              
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