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思春期における疾患

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思春期やせ症(神経性食欲不振症・拒食症)

思春期やせ症は、摂食障害のひとつで、神経性食欲不振症、拒食症とも呼ばれており、特に思春期少女に多く発症し、患者全体の95%が思春期・青年期の女性です。
思春期やせ症の原因・誘因は、学校での友達関係のトラブルや家庭や成績などの問題もあり、最近では増加傾向にあります。
自分では病気であるという認識が薄く、自分から診察を受けにくることはほとんどありません。また、やせているにもかかわらず、活動的であることも特徴の一つです。


思春期やせ症がこの時期に多く見られる理由に、からだの変化に対して適応障害を起こしていることが挙げられます。大人になりたくないという大人になることへの嫌悪感や、だんだんと丸みをおびてくるからだの変化から肥満への恐怖、そしてやせ願望が根底にあります。


程度がひどくなると、月経が停止します。さらに重症化すると、子宮や卵巣の発育障害を来たし、脳の萎縮や精神症状も現れてきます。また、突然死に至ることもあります。


思春期やせ症(神経性食欲不振症・拒食症)でみられる食行動は特異的なものがあり、
・盗み食い
・過食や大食になったりもする
・極度にカロリー摂取を嫌う
・食べた後で意図的に吐いたり、下剤や利尿剤を使用する
などが挙げられます。


★診断
思春期やせ症の診断には、前述したこれらの異常行動が認めれれば容易にできます。しかし、患者や家族がこれらのことを話さなければわからないのが現状であり、早期診断が遅れてしまうことがあります。
また、身体状態において最近では、思春期やせ症には高率に徐脈が合併しており、脈拍数60回/分以下では要注意であると言われています。
恥毛や腋毛は正常であり、うぶ毛が増加しています。また甲状腺や副腎機能は正常のことが多い。


★治療
まず食生活を正常にもどすように、バランスのとれた食事を心がけて栄養状態を改善させてあげることが第一でしょう。
そして、母親や父親へのカウンセリングを実施し、本人への接し方を見直してあげ、家庭における人間関係を再構築する必要があります。
もちろん、本人においても、思春期におけるからだの変化の意味や月経のことなど、、単に疾患だけにとどまらず広く女性のこころとからだの事を説明したり指導する健康教育が必要となります。


無月経の治療については、、第1度無月経ならばプロゲステロンの周期的投与とクロミフェンの投与、第2度無月経ならばエストロゲンとプロゲステロンの周期的投与(カウフマン療法,Kauffman therapy)とクロミフェンの投与を行います。

神経性食欲不振症の診断基準

①標準体重のー20%以上のやせ
②やせがある時期に始まり、3ヶ月以上続いている
③30歳以下の女性
④無月経
⑤食行動の異常(不食・多食・かくれ食い)
⑥体重に対する歪んだ考え(やせ願望)
⑦活動性の亢進
⑧病識が乏しい
⑨やせをきたす器質的疾患がない

第1度無月経

プロゲステロンの単独投与にて消退出血が起こった場合をいい、エストロゲンの子宮内膜に対する作用がある状態

第2度無月経

プロゲステロンの単独投与では消退出血が起こらなかった場合をいい、エストロゲンの子宮内膜に対する作用がない状態
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