①子宮内膜症性腫瘤の増大による痛み
卵巣子宮内膜症性腫瘤では月経周期による変化で腫瘤の増大が起こり、疼痛が増強したり、時には破裂して急性腹症として救急対応が必要なこともあります。
②周辺組織の癒着
子宮内膜症の特徴の一つに周囲との癒着を形成してゆくことが知られています。そのため臓器同士が引きつれたりすることから、骨盤痛などが発生するといわれています。
③プロスタグランディンの関与
子宮内膜ではプロスタグランディンといわれる化学物質が炎症やその他のいろいろな生体反応に関わっています。このプロスタグランディンは平滑筋の収縮作用や血管拡張作用、疼痛を増強させる作用などを持っています。
子宮内膜症組織では正常な子宮内膜に比べてプロスタグランディンの分泌が盛んで、そのために
・子宮筋の過度の収縮による痛み
・収縮による血管抵抗の増大による血流不足で虚血状態となり、そのための疼痛が出現してくる
・神経末端での疼痛閾値の低下
などが起こり、痛みの増強が自覚されます。
