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女性に優しい漢方

更年期障害と漢方

更年期にはホルモンの分泌が低下してゆき、ホルモンバランスに変調をきたし、そのことがこころとからだの不均衡を招き種々の不定愁訴が出現してきます。
その意味からすると、更年期障害に対して漢方は最適の治療法の一つと言えるのです。
いままではホルモン補充療法(Hormone replacement therapy:HRT)がよく使用されていましただ、2002年5月にアメリカでのHRTの臨床試験が副作用を理由に半ばで中止になった影響を受けて、日本更年期学会からもHRTの慎重な投与のガイドラインが出されています。
一方、漢方治療は、補完・代替医療としてひろく認知されており、また予防医学という観点からも脚光を浴びています。
確かに西洋薬と比べて切れ味が悪いといわれていますが、中には劇的に症状を改善してくれることもあります。また、漢方薬についての薬理作用などがどんどん明らかになってきており、根拠に基づいた医療の一翼をになうものとして有用性を増しています。

当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸

桃核承気湯・柴胡加竜骨牡蠣湯

これらの漢方薬は主に中間証、実証の方に用います。特にのぼせや頭痛、耳鳴りなどを訴える症例に使用することが多いのです。
また、動悸や不安などの精神症状を訴える症例には柴胡加竜骨牡蠣湯を処方いたします。
                            

葛根湯

葛根湯はみなさんよくご存知の風邪の時によく処方される漢方薬です。
実は、風邪の初期のときに首筋のこわばりなどの症状があれば葛根湯を使用することが多いのです。
ですから、肩こりや首筋の突っ張り感、頭痛などの症状にも良く効き、更年期のこのような症状緩和に処方されることがあります。
                            
三大婦人漢方薬として有名であり、更年期障害の50~90%に有効であるといわれています。
ただし、その中でも「証」などによって使い方が少し違ってきます。
「当帰芍薬散」・・・虚証、冷え・頭痛・めまい・貧血・発汗
「加味逍遥散」・・・中間証、のぼせ・頭痛・イライラ・神経質・不安感
「桂枝茯苓丸」・・・実証、のぼせ・肩こり・頭痛・めまい
更年期障害の際に訴えるいわゆる不定愁訴は多岐にわたるため、これらの処方を基本としてその人の症状にあわせて処方を追加・修正していくことが重要です。ですから、漢方の効き具合を主治医に伝えてあなたに合った漢方薬を探していただいたらと思います。
                            
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