それまであった月経が、3ヶ月以上認められない状態を続発性無月経といいます。
思春期外来を受診される患者様のなかで最も多い症状です。
ただ、思春期という時期は、卵巣にしても徐々に発達して、排卵を前提とした月経周期が確立してゆく時期です。初経後に排卵周期になるには通常でも1~3年かかるといわれていますので、この時期に起こる一過性の短期間の無月経については、病的なものとして捕らえるのではなく、ひとつの成長過程として観察してゆくこととなります。
もちろん、そのなかで機能障害として治療の必要性が出てくればその段階からの治療を開始してゆきます。
★病態
無月経の原因としては、
・卵巣の働きが悪く排卵ができない状態になっている
・卵巣を支配している脳下垂体からの性腺刺激ホルモン、特に黄体形成ホルモン(LH)の律動的分泌の乱れ
・脳下垂体を支配する視床下部の働きの低下(視床下部性)
などがあります。
思春期での続発性無月経の原因としては、ストレスやダイエット、激しい運動などによる視床下部性無月経が多いとされています。
★診断
基礎体温やホルモン検査による評価をまずすすめます。また、内診が不可能な場合が多いため、経腹超音波検査で子宮や卵巣の器質的異常がないかを検索することも重要です。
診断の手順としては
プロゲステロンの単独投与にて消退出血が起こった場合を第I度無月経といい、エストロゲンの子宮内膜に対する作用がある状態と評価します。
プロゲステロンの単独投与では消退出血が起こらなかった場合に、プロゲステロンとエストロゲンを投与して消退出血が起こった場合を第II度無月経といい、エストロゲンの子宮内膜に対する作用がない状態をいいます。それでも消退出血が起こらなかった場合を子宮性無月経といいます。
★治療
第I度無月経の場合は、プロゲステロン製剤を内服することで対応してゆきます。
第II度無月経の場合には、プロゲステロンとエストロゲンを周期的に投与して消退出血をおこす治療(Kaufmann療法)を繰り返してゆきます。
この場合、長期間の投与ではなく、3~4ヶ月の治療期間後、休薬期間をおいて評価をしてゆきます。
