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月経異常

月経前症候群

月経前症候群とは

月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)とは月経前緊張症ともよばれており、月経の始まる一週間くらい前から出現するさまざまなからだの不調や精神症状で、月経が始まると同時にこれらの症状が消失するのが特徴です。

月経前症候群の頻度

月経前症候群は、いろいろな身体的ならびに精神的症状が出現しますが、その程度は「軽度のもの」から「日常生活に支障をきたすもの」まで個人差が大きく、月経前緊張症の発症頻度は報告によって開きがありますが数%から90%近くと言われています。
                              

月経前症候群の症状

★からだの症状
(1)痛み
(2)乳房症状
(3)消化器症状
(4)神経症状
(5)皮膚症状
(6)水分貯留症状
下腹部痛・腰痛
乳房の張り・乳房通
気分不良・吐き気・腹部膨満感・便秘
頭痛・めまい
にきび・肌荒れ・喘息の悪化
むくみ・尿量減少・体重増加
★こころの症状
イライラ
憂うつ
怒りっぽい
集中力低下
疲れやすい
★社会適応障害
仕事がうまくいかない
周りの人とのコミュニケーションがうまくいかない
社会的に孤立する
                              

月経前症候群の原因

月経前症候群が卵胞期には認められず、黄体期になると前述のいろいろな症状が出現してくることから、月経前のホルモン分泌の変化によるものではないかと言われています。


☆プロゲステロン(黄体ホルモン)不足説
☆エストロゲン(卵胞ホルモン)過剰説
などがあります。


排卵が起きた後、卵巣では妊娠に向けて黄体が形成され、そこで黄体ホルモンの分泌が高まります。
しかし、妊娠が成立しなかった場合は、黄体の退縮が黄体ホルモンの分泌低下を起こし、この急激な変化が視床下部に影響を及ぼします。
視床下部は自律神経の調節も行っているため、自律神経失調が起こり、さまざまな自律神経失調症状が出現するといわれています。
これ以外の原因としては、
☆性格説
☆オピオイドペプチド説
☆ビタミン欠乏説
☆プロスタグランジン分泌異常説
が考えられています。 

月経前症候群が出やすい人

・タバコを吸う人
・几帳面な人
・神経質な人
・負けず嫌いの人
などのタイプの人は、自律神経失調症状が出やすいのです。
                            

月経前症候群の治療

月経前症候群の原因がはっきりとわからないために、個別に対応していくしかありません。
1.対症療法
いろんな症状に対して、根本的な治療ではないが今困っている症状の緩和を目指します。
★精神神経症状
イライラ・抑うつなどの精神神経症状が強い場合は、抗不安薬であるコンスタン(武田薬品)、ソラナックス(大日本住友ーファイザー)、セルン(武田薬品)、ホリゾン(アステラス)などが効果あります。
★下腹部痛・腰痛など
プロスタグランジンの合成阻害薬が効果的であり、アスピリンに代表される薬が一般的に使われています。バファリン(ライオン)、ポンタール(三共製薬)、ロキソニン(三共製薬)、ボルタレン(ノバルティス)などが使用されます。
★乳房痛
抗プロラクチン作用のあるパーロデル(ノバルティス)、テルロン(日本シェーリング)を場合により使用してみる。ただし、パーロデルでは吐き気を伴うこともあり、症状が強い場合にはテルロンを試みてみるのもよいと思われます。
★むくみ・浮腫
むくみに対しては利尿剤としてラシックス(アベンティス)、アルダクトンA(ファイザー)が使用されます。


2.ホルモン療法
★排卵抑制法
最近では、保険適応ではありませんが低用量ピルにて排卵を抑制する場合もあります。
★黄体ホルモン療法
黄体ホルモンの低下などの変化をなくするために、排卵前後から黄体ホルモン製剤としてデュファストン(第一製薬)、ヒスロン(協和発酵)などの投与を試みます。
                            
黄体ホルモンの変化
     ↓
視床下部に影響を与える
     ↓
自律神経調節機構を混乱させる
     ↓
さまざまな自律神経失調症状出現
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