ルテイン嚢胞

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卵巣腫瘍

妊娠初期に卵巣が腫れていたら?

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ルテイン嚢胞とは?

妊娠初期あるいは絨毛性疾患の際に、将来胎盤を形成する絨毛という組織から絨毛性ゴナドトロピン(HCG:human chorionic gonadotropin)というホルモンが分泌されます。
このHCGというホルモンは、「排卵の後、卵巣に形成された黄体を刺激してその機能を維持させる役割」を持っています。


黄体とは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌し、子宮内膜に作用することで受精卵が発育してゆくのに適した環境を作り出してゆく大事な役割を担っています。妊娠初期、とくに胎盤が形成される妊娠12~16週までは受精卵が育っていくためにはこの黄体の機能が維持されなくてはなりません。
そのために、HCGによる卵巣の過剰刺激が原因で腫大することがあり、この場合を特にルテイン嚢胞と呼んでいます。
                             
生理が遅れて、もしかしたら・・・ということで産婦人科を受診される方が多いと思われますが、その際に超音波検査などで卵巣が腫れているといわれたら、2つの可能性があります。
  ・ルテイン嚢胞である場合
  ・卵巣嚢腫である場合 


超音波検査で卵巣がどのような状態に腫れているのかが大きなポイントになってきます。内容液が血液であったり、また脂肪や毛髪などが含まれて皮様嚢腫であれば、超音波検査の段階で卵巣嚢腫と判断できます。
ところが、水風船のように腫れている場合には最初の段階では区別は困難となります。


★ルテイン嚢胞である場合
ルテイン嚢胞の場合には、HCGというホルモンが妊娠8~10週をピークにして分泌量が減ってきますから、大体妊娠12~14週くらいまで経過観察をします。そうすることで、嚢胞の大きさが徐々に小さくなってくれば、そして大まかな目安として5cmより小さくなれば、経過観察だけでよいと思われます。ただ、小さくはなるものの、5cmを超えている場合には、妊娠中に茎捻転を起こしたり、妊娠中や分娩の際に破裂して急性腹症といいまして下腹部痛が起きてしまったり、また分娩の進行の妨げになったりと、あとでいろいろと問題をおこしてくることがあります。
どうか、主治医とよく相談されて治療の必要性など詳しくお聞きいただければと思います。当クリニックでも相談・セカンドオピニオンを受け賜っておりますのでお気軽にお越しください。


★卵巣嚢腫である場合
この場合には、ルテイン嚢胞のような妊娠経過による縮小効果が期待出来ないことが多いため、大きさにより治療方針を決定します。
手術するかどうかは、やはり一応の目安で5cmを基準としている医療機関が多いと思います。
手術は、胎盤が形成されまた子宮があまり大きくなっていない妊娠14~16週前後で行うことが一般的です。
妊娠合併の卵巣嚢腫摘出手術では、開腹手術が一般的と考えます。妊娠中ということでご心配されるのはごもっともなことですが、私の経験でいままでたくさんの症例を経験してきましたが、前例無事に手術も終えられ出産されています。
                             
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