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おりものの異常・性感染症

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性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症の原因

性器クラミジア感染症は欧米で最も多い性感染症で、クラミジア・トラコマティスという細菌によるもので、40年前までは、トラコーマといわれる結膜炎の病原体としてよく知られていました。
クラミジア感染症は15~24歳の若年層を中心にした性感染症であり、罹患しても無症状のことが多く、感染が広がる傾向にあります。
基本的には、性行為によって感染しますが稀に感染経路が判明しない場合もあります。また、性行為の多様化により、咽頭の検査で陽性に出てくることも多くなってきました。
                             

性器クラミジア感染症の症状

クラミジアに感染した場合、自覚症状は乏しく、女性の場合80%が感染に気づかないといわれています。残りの2割におりものの増加や下腹部痛がみられます。

①子宮頚管炎
一般的には無症状のことが多いのですが、クラミジア頚管炎の患者の1/3は帯下を主訴として来院されます。
②骨盤内炎症性疾患(骨盤腹膜炎)
骨盤内において癒着を起こしたりし、自覚症状がないままに進行し不妊症や子宮外妊娠の原因となったり、急激な痛みを自覚したりします。
③肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)
炎症が上腹部にまで及んだ場合は激しい腹痛に見舞われ、急性腹症として救急搬送されることが多くあります。
④流早産・絨毛羊膜炎・新生児感染
流早産や絨毛羊膜炎による前期破水を起こすことがあり、現在では多くの医療機関で妊婦のクラミジア検査が実施されています。もちろん、分娩時には新生児に産道感染し、新生児結膜炎や新生児肺炎などが発症することもあります。
                             

性器クラミジア感染症の診断

★抗原(クラミジアそのものの存在を調べる)
通常、今までは子宮頚管を綿棒で擦過して検体を採取していました。しかし、最近では検査法の感度が飛躍的に上がり、子宮頚管擦過検体でなくても、膣分泌物で十分に結果が出せるようになってきました。
また、咽頭からのクラミジア・トラコマティスが検出されることも多くなってきましたので、採取部位においても考慮が必要です。

当クリニックでも、内診などが必要でない方へは、自己採取のキットをお渡しして自宅で採取していただくようになり、検査が実施しやすくなっています。


★血清抗体価
腹腔内に感染があっても、子宮頚管や膣分泌物からでは抗原陽性が検出されないことがあるため、その場合には血液採取により抗クラミジア・トラコマティス抗体の有無を確認します。ただ、抗体検査では、、すでに治療にて治癒していても陽性に出ることもあり、判断が難しい場合がありますので主治医に聞いてください。
                             

性器クラミジア感染症の治療

日本性感染症学会のガイドライン(2004年版)
アジスロマイシン(ジスロマック)
クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)
ミノサイクリン(ミノマイシン)
ドキシサイクリン(ビブラマイシン)
レボフロキサン(クラビット)
トスフロキサン(オゼックス、トスキサシン)
3~6は妊婦には投与しないのが原則
1,000mgx1 1日間
200mgx2 7日間
100mgx2 7日間
100mgx2 7日間
100mgx2 7日間
150mgx2 7日間
アジスロマイシン(ジスロマック)の単回投与がようやく平成16年5月に保険薬として認められましたが、この有用性は服薬の忘れがなく確実に服用できることにあります。
また、アメリカFDA(Food & Drug Administration)の基準ではランクBとされており、妊娠中の女性にも投与可能であります。
しかし、注意しなければいけないのは1回飲めばすぐに治癒したと錯覚してしまうことです。いわゆる治るまでには約1週間かかることを十分に理解してください。また、かなりの頻度で下痢症状が出現します。
                             
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