子宮体がん

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子宮がん

以前に比べて子宮体がんが増加してきております。
子宮体がんは、疫学的に動物性脂肪の摂取と関係があるといわれており、日本でも食生活の欧米化に伴い動物性脂肪の摂取量が増加していることと関係が深いとされています。
                              

子宮体がんの最近の動向

治療の大きな方針決定にはがんの病期がいずれか、また全身状態がどうかによります。また、子宮体がんの予後を決めるものとしては、病期(I期~IV期)、子宮筋層への浸潤の深さ、リンパ節転移の有無、がん組織の組織分化度(分化型~未分化型)などによります。
基本的には手術療法で病巣部も含めて切除するのが一番ですが、すでに進行してしまっている場合には手術の前に化学療法(術前化学療法)を実施し、病巣部を出来るだけ縮小・手術可能な状態までしたうえで手術療法を行い、術後に化学療法を追加してゆきます。


化学療法においては、今まで子宮体がんにはあまり有効な抗がん剤がありませんでした。ただ、多くの医師が卵巣がんの治療に効果がある抗がん剤を使用し大変良い結果を得られていると言う現実から、本当は保険適応になっていませんが使用してきました。保険の審査を行う社会保険庁なども、他に有効な治療がなくまた効果があたという報告がたくさんあることから黙認してきましたが、ようやく昨年保険適応となりました。


これらの治療に対して豊富な経験を持っておりますので、ご相談に関してはなんなりとお気軽にお尋ねください。
                            
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子宮体がんの検診の落とし穴

今までに病院で診療に従事して一番思うことは、子宮体がん検診が予想以上に実施されていない現実です。
基本的には、不正出血などがあれば実施を考慮すべきでしょう。もちろん閉経後は定期検診として実施するのが良いと考えています。
ところが、不正出血のエピソードがあっても実施されていなかったり、閉経後も子宮頸がんの細胞診だけ行われていたり。
ところが、このような方に聞いてみると、「体がんの検査もしてくれていると思った」といわれる方が結構おられるのに驚きます。
これには、いろいろな要素が絡んでいると推察しています。
まず、子宮体がんの検診を何故しないのか?私には理解しにくいですが、
検査そのものが、特に閉経後は頚管は閉じていることが多く器具を挿入しにくいことと、また時間がかかることもある、また多少なりとも痛みや出血を伴い患者の印象が悪くなる(あそこの検診は痛いとかいう悪評を恐れている?)などいろいろあると思います。
「子宮がんの検診今まで痛くなかったのに今回は痛かった」などといわれることがありますが、よくお話を聞いてみると子宮体がんの検診をされておらず、医師からも詳しい説明がなく、自分では入り口も奥も全部検診してもらていると思い込んでいたというケースがほとんどです。
毎年子宮がんの検査をしていたといわれ、不正出血で来院されるもすでに進行していて手のつけようがなく、確認すると子宮体がんはされていなかったというケースに出会うと、残念で産婦人科医師としてやるせない気持ちになってしまいます。


また、私は必ず超音波診断装置で子宮内膜の厚さを計測します。というのは、子宮体がんの診断は難しく、不正出血などの臨床症状がなく、検診時に子宮内膜が年齢不相応に厚くなっていた方には必ず組織検査を追加実施しますが、細胞診では正常との結果であったにもかかわらず、組織検査で子宮体がんが確認された症例が過去に数例経験があります。
どうか、検査内容や疑問に思うことなどは遠慮なさらずに担当医師にお尋ねください。
                              

子宮体がんの治療

子宮体がんの症状・診断

子宮体がんの症状としては、月経とは無関係な出血や閉経後の不正出血があげられます。もちろん、それ以外にも帯下感、下腹部痛など普段とちがったのであれば婦人科の受診をお勧めいたします。
また、子宮体がんは少産や多産、肥満・高血圧・糖尿病などに多いといわれておりますので、これらの危険因子を持っておられるならば定期検診が必要です。
また、乳がんともホルモン環境が良く似ているといわれており、とくにタモキシフェンというホルモン剤を内服されている方も子宮体がんの定期的な検診が必要です。


診断は、前述しましたとおり細胞診と組織検査があります。もちろん補助的に超音波診断やMRIなどの画像診断も有用であります。
                              
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