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卵巣嚢腫

卵巣嚢腫卵巣には、原発、転移性を問わず多種多様な腫瘍が発生します。
その理由は、卵巣の細胞自体がいろいろなものに分化していく能力(ポテンシャル)を有していることと深く関係しています。
卵巣は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、大きくなっても症状が現れてきにくいため、定期的な超音波検査が必要です。

良性卵巣腫瘍の分類卵巣嚢腫の診断・取扱い卵巣腫瘍の治療

良性卵巣腫瘍の分類

WHOは卵巣腫瘍をその発生母組織により分類している。
http://www.aiwa-ladies.com/wp-admin/post.php?post=238&action=edit# その発生母組織は
1.表層上皮
2.性索間質
3.胚細胞(卵細胞)
4.間質(結合組織)
に分類します。
また、臨床経過から
1.良性群
2.中間群(境界悪性群)
3.悪性群
に分類します。
また、割面の肉眼的所見より
1.嚢胞性
2.充実性
に分類します。
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卵巣嚢腫とは

卵巣腫瘍には、良性のもの、悪性のもの、そしてその中間の境界悪性があります。また、卵巣の腫れかたで、水がたまった袋のようなものを嚢腫と呼びます。
卵巣嚢腫のほとんどは良性ですが、ごく稀に悪性(卵巣癌)のこともありますので注意が必要です。
卵巣嚢腫はあまり大きくならない限り、ほとんど症状がありません。肝臓などと同じように「沈黙の臓器」と呼ばれる所以です。

主な卵巣嚢腫の種類

前述のように、多種の分類があるためその主な卵巣嚢腫を記述します
●漿液性嚢胞腺腫
  ・一般的には両側に発生することが多い
  ・円形もしくは楕円形に発育
  ・内溶液ははとんどが無色・淡黄色でサラサラした漿液性

●粘液性嚢胞腺腫
  ・多くは片側性
  ・円形もしくは楕円形で、非常に大きくなることもある
  ・内容液は粘稠性

●皮様嚢腫
  ・内容物が脂肪・毛髪・骨・歯などが含まれる
  ・若い女性に多く発生する
  ・両側性のことが多い
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卵巣嚢腫の診断・取扱い

卵巣腫瘍の診断

卵巣嚢腫の診断は通常の診察や超音波検査で容易に診断できます。
ただ、全体像であった嚢胞壁の状態を詳しくしらべるにはMRIなどが有用です。

良性卵巣腫瘍の取扱い

鶏卵大(直径6cm以下)の腫瘤
可動性あり
弾力性あり
画像診断・腫瘍マーカーに異常所見なし
の条件で、原則として3ヶ月毎に経過観察を行います。

腫瘍の増大傾向
大きくならなくても年齢が進むにつれて境界悪性や悪性腫瘍の発現頻度が高くなります。

また成熟性嚢胞性奇形腫の場合は
1.腫瘍の縮小が認められない場合
2.茎捻転の可能性が高い
3.二次性悪性転化の可能性がある
などの場合は手術を考慮する。

子宮内膜症性嚢胞の場合
1.CA-125の上昇
2.画像上、内腔に充実部を認める
場合は、悪性との鑑別が必要となります。
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卵巣腫瘍の治療

治療については、嚢腫の大きさや壁の状態・症状などにより異なります。この辺がまた各医師により微妙に言うことが違ってきます。
それは、その医師がいままでどれだけいろいろな症例を経験してきたか、またどこまで慎重に考えているか、また患者の側の要因としては独身なのか既婚か、子供がいるのか?など多くの要因が複雑に関与しているからなのです。
信頼できる医師を選ぶのが一番。その見分け方はどこまで丁寧に真実も含めて説明してくれるかでわかります。最初は、パニックになってしまい丁寧に説明しても、よけいに嫌ってしまうことがありますが、あまり説明しない先生は要注意です。
一般的には、5cmを超えてくると何らかの治療が必要ではないでしょうか。というのも、5cm未満では、茎捻転は比較的起こりにくいし、10cmを超えるとまた茎捻転する余裕が残されていないので頻度は少なくなりますが、大きくなれば悪性変化の頻度も高くなるため手術も含めて治療が必要です。

一般的には腫れたところだけ摘出する卵巣嚢腫摘出術が行われますが、大きさがあまりに大きかったり、腫瘍マーカーが高値などの場合には卵巣摘出術を実施することもあります。

ルテイン嚢胞とは?
妊娠初期あるいは絨毛性疾患の際に、将来胎盤を形成する絨毛という組織から絨毛性ゴナドトロピン(HCG:human
chorionic gonadotropin)というホルモンが分泌されます。
このHCGというホルモンは、「排卵の後、卵巣に形成された黄体を刺激してその機能を維持させる役割」を持っています。
黄体とは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌し、子宮内膜に作用することで受精卵が発育してゆくのに適した環境を作り出してゆく大事な役割を担っています。妊娠初期、とくに胎盤が形成される妊娠12~16週までは受精卵が育っていくためにはこの黄体の機能が維持されなくてはなりません。
そのために、HCGによる卵巣の過剰刺激が原因で腫大することがあり、この場合を特にルテイン嚢胞と呼んでいます。

妊娠初期に卵巣が腫れていたら?

生理が遅れて、もしかしたら・・・ということで産婦人科を受診される方が多いと思われますが、その際に超音波検査などで卵巣が腫れているといわれたら、2つの可能性があります。
  ・ルテイン嚢胞である場合
  ・卵巣嚢腫である場合 


超音波検査で卵巣がどのような状態に腫れているのかが大きなポイントになってきます。内容液が血液であったり、ま
脂肪や毛髪などが含まれて皮様嚢腫であれば、超音波検査の段階で卵巣嚢腫と判断できます。
ところが、水風船のように腫れている場合には最初の段階では区別は困難となります。


★ルテイン嚢胞である場合
ルテイン嚢胞の場合には、HCGというホルモンが妊娠8~10週をピークにして分泌量が減ってきますから、大体妊娠12~14週くらいまで経過観察をします。そうすることで、嚢胞の大きさが徐々に小さくなってくれば、そして大まかな目安として5cmより小さくなれば、経過観察だけでよいと思われます。ただ、小さくはなるものの、5cmを超えている場合には、妊娠中に茎捻転を起こしたり、妊娠中や分娩の際に破裂して急性腹症といいまして下腹部痛が起きてしまったり、また分娩の進行の妨げになったりと、あとでいろいろと問題をおこしてくることがあります。
どうか、主治医とよく相談されて治療の必要性など詳しくお聞きいただければと思います。当クリニックでも相談・セカンドオピニオンを受け賜っておりますのでお気軽にお越しください。


★卵巣嚢腫である場合
この場合には、ルテイン嚢胞のような妊娠経過による縮小効果が期待出来ないことが多いため、大きさにより治療方針を決定します。
手術するかどうかは、やはり一応の目安で5cmを基準としている医療機関が多いと思います。
手術は、胎盤が形成されまた子宮があまり大きくなっていない妊娠14~16週前後で行うことが一般的です。
妊娠合併の卵巣嚢腫摘出手術では、開腹手術が一般的と考えます。妊娠中ということでご心配されるのはごもっともなことですが、私の経験でいままでたくさんの症例を経験してきましたが、前例無事に手術も終えられ出産されています。

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